分析
水質分析
自然環境水(河川・湖沼・海域など)人為的汚染水(下水・産業排水など) その他の水質分析及び調査
環境水(海・河川・湖沼・ダム)および地下水の分析
公共用水域の水質汚濁に係る環境基準(環境省)及び地下水の水質汚濁に係る環境基準(環境省)が定められています。
私たちの身のまわりにある河川水や地下水は、生活と密接に関係しており、水道水源、水産等の重要な役割を担っています。定期的に調査を行うことで、汚染の早期発見、改善に努めます。
工場等排水の分析
一律排水基準(環境省)が定められています。
工場から河川や海域などの公共用水域に排出される水のことです。
汚染水を適切に処理して排出することにより、環境への負荷を低減させ、水質、生活環境の改善に努めます。
下水道放流水
下水道法(国土交通省)が定められています。
雨水や汚水(家庭からのし尿・洗濯水などの生活排水、事業所からの産業排水など)を、終末処理場に集約し処理したのち、公共用水域へ排出します。工場排水と同様に、環境への負荷を低減させ、水質、生活環境の改善に努めます。
浴槽水
公衆浴場における水質基準に関する指針(厚生労働省)が定められています。
温泉・銭湯などの公衆浴場では、浴槽水・浴槽原水の水質検査を行うことが決められています。浴槽水が原因のレジオネラの感染事例もあり、日々の衛生管理と定期的な水質検査が大切です。
プール水の分析
遊泳プール水質基準(厚生労働省)及び学校水泳プール水質判定基準(文部科学省)が定められています。
定期的な調査により、感染症などの危険から利用者を守ります。
雑用水
建築物環境衛生管理基準(厚生労働省)が定められています。
雑用水とは、散水、便所の洗浄水などの飲用目的ではない水を指します。
近年、水道資源の節約や環境への配慮から、雑用水に雨水や再生水などを利用する施設が増えています。
雑用水は飲用には適しませんが、誤飲の恐れがあるため、汚染された雑用水による健康被害が心配されます。
このような健康被害を防止するために、平成15年より雑用水の水質検査が義務づけられました。
農業用水(主要イオン分析など)
農業用水基準(農林水産省)が定められています。
主に、水田かんがい用水、畑地かんがい用水、畜産用水として使用されます。多面的役割として、防水用水、親水空間の形成(公園など) 、消流雪用水としても役立ちます。また、水源かん養として、田にたたえられた水は、地下に浸透して、地下水(浅い層)の涵養源となります。この地下水は河川に還元され、河川の水量調節の働きもしています。
農林水産省が、学識経験者、研究者の協力を得て、灌漑水への依存度の高い水稲を対象作物に、汚濁物質項目毎に、被害が発生しないための許容限界濃度を定めました。
ゴルフ用排出水の農薬分析
ゴルフ場で使用される農薬による水質汚濁の防止及び水産動植物被害の防止に係る指導指針(環境省) が定められています。
水質及び生態系保全の面から、ゴルフ場での農薬の使用状況やゴルフ場内の集排水系統、排水処理施設の現状、接続する河川、利水施設等ゴルフ場周辺水域の状況等に関する実態を的確に把握することを目的として実施されています。